石川直生

いや〜もう日付が変わったんで今日ですよ今日。K-1 MAX! 

さっき会見の映像見たんですが、石川直生が「全日本キックを背負って闘います」「全日本キックは最強です」なんて言うとはなぁ。たしか石川、K-1参戦が決まってから「軽量級と中量級の逆転」とは言ってたけど、キックボクシングへのこだわりは口にしていなかったはず。少なくとも会見の場ではそうだ。

まあ、俺は書いてたわけだけど、石川自身は「個人的なこだわり」を封印して「ジャンル全体の盛り上げ」を優先させてたのかなと思う。が、ここで全日本キックという言葉を使ったということは……。

自分の選手生活、闘ってきた相手、あと、もしかすると宮田さんの苦労や小林聡がやってきたことや、そういったことすべてを「俺が背負って勝つ」という意気込みの表れなのかなと。

しかし皮肉なもんで、時代の流れは完全に新世代に味方している。大月が負けて真弘が負けて、NJKFで元気が負けた。前田も連敗中。なにしろ大和は強い。久保も強い。キザエモンだって、石川が言うように根拠のない自信なわけだけど、根拠って自信の後についてくるもんだったりもする。

石川は「軽量級メジャー時代」に求められていない存在なのかもしれない。「これで石川が優勝したら相当なKYですよ」なんて言う人もいる。石川はいくつもの修羅場をくぐってきた人間だけど、修羅場を克服しきった経験は少ない。全日本スーパーフェザー級タイトルマッチと試練の七番勝負くらいか。トーナメントは3回出て、どれも優勝できてないし。

だから今回も不安はある。あるんだけど、でも去年のKrushライト級GP見たら、誰だって「コイツ絶対なんかもってる」と思いますよ。だいたい、限界があるんだったらここに来る前の時点でとっくに潰れてるはずじゃないっすか。

やっぱり勝たなきゃいけないのは石川だと思う。これは冷静な分析なんかじゃない。後楽園ホールでそれなりの期間キックボクシングを見てきた人間としての、まあ、責任みたいなもんだ。石川直生は勝たなきゃいけない。キックボクシングを見てきた俺は、「石川直生が勝つ」と言わなきゃいけない。

そんなことは、これからK-1を通して石川が、軽量級というジャンルが対峙していかなきゃならない「世間一般」にとってはどうでもいいことかもしれない。「キックへのこだわり」を抜きにして何がアピールできるのかも、石川は問われている。ただ可能性は低いかもしれないけど、石川個人の(世間的には)小さなこだわりが、世間一般に通用する日がきたっておかしくはない。「どうせ分かんないよ」とは言いたくない。

分かんないヤツには、俺が説明してやる……とか言いながら、石川の公開練習も、前日会見も行ってないんだよなぁ俺。どっちも別の仕事が先に入ってて、そっちはそっちで大事だったからなぁ。先約を優先させたことは後悔してないし、そもそも誰も気にしちゃいないだろうけども、でも申し訳ないなと思ったりはする。定期的にインタビューしてるってわけでもないし。でもまあ、『kamipro』読んでる人に石川のことアピールできてればいいのかなぁ。それが俺の役割かなぁ。ま、それこそどうでもいいこだわりなんだけども。

なんか気持ち悪い文章になってきちゃったんでこのへんでやめときますが、とにかく7.5K-1 MAX 63kgトーナメントは石川直生に全額ベットしたいと思います。

全額っていくらだ? ベットってどういうことだ? だいたいそれマスコミの言うことか? そう言われたら返す言葉もないんですが、こういうのはもう理屈じゃないんで、すいません。