年間ベスト興行

昨日、今年の年間ベスト興行(になるであろう大会)を見てきた。『Krushライト級GP開幕戦2nd Round』だ。

水落洋祐が桜井洋平を下す超ビッグ・アップセット。前田尚紀ファイヤー原田との一回戦で、1Rにダウンを喫しながら逆転KOで準々決勝に進出。

石川直生は一回戦、TURBOを相手にダウンを喫し、最終ラウンドにはヒザで出血させるもドクターストップがかからず絶体絶命。が、試合終了直前に右ハイキックが炸裂して劇的すぎる逆転KO勝利! さらに準々決勝でも水落のパンチでダウンし、しかしその直後にハイキックからのヒザでまたも逆転KO。なんなんだこれは。神がかりか。もう記者席にいるのも忘れて拍手するしかなかった。あやうく立ち上がるとこだったですよマジで。

石川にとってのこの大会は、小林聡の選手生活におけるオスマン・イギン戦に相当するんじゃないか。小林vsイギン戦は各自調査ってことでお願いしたいが、その意味するところはというと、“強い選手”から“とてつもない選手”になったってことだ。

これで石川は決勝大会進出。もう一人の勝ち上がりは、尾崎圭司、前田を判定で下した山本元気。調子が悪かったみたいだが、悪いなりにしっかり勝つところはさすが。しかも傍目には調子の悪さを感じさせないくらいの迫力があった。パンチャーの元気だけど、蹴れるところが強みだ。

試合後の元気のコメントがまたよかった。決勝大会で闘いたい選手を聞かれて、「(小林聡GMに行けと言われれば、狂拳(竹内裕二)を刺しにいく。俺が適任でしょう」。刺すってあんた……こんな殺気のある言葉、狙って言えるもんじゃない。

いやもう、とにかく素晴らしいもん見せてもらいました。なんて表現したらいいかわかんないっす。