8.14『Krush.9』出場選手コメント


いよいよ明日に迫りました8.14『Krush.9』。

今日は計量と会見がありましたんで、セミ、メイン出場選手のコメントを掲載しときたいと思います。

佐藤嘉洋
後楽園でガチでやるのは5年半ぶりですね。後楽園は日本武道館と同じような雰囲気で、オーラがある。好きな会場です。故郷に帰ってきた感じですね。
仕上がりは93%くらい。僕の持論なんですけど、120%とか150%頑張ると言っても、それは気負いにしかならない。リングに上がるまでは90-95%くらいで、あとはリングに上がれば緊張感で100%になるんですよ。
優弥選手との一回目の試合をやって以来の後楽園で、僕はその時24歳でした。いま29歳で、どれくらい格闘家として、人間としてオーラが身についているか、試合で分かると思います。それをビデオで見るのが楽しみですね。
(後楽園では日菜太vsキシェンコのアップセットもあったが)その危機感でいっぱいですよ。この試合はリスクしかない。そういう試合で勝つのは、人生においてプラスになると思ってます。名城選手とは実績が違うと言われますけど、楽勝だとは思ってないです。名城選手は乙くんに秒殺されましたけど、弱くないですよ。秒殺されたのは、(積極的に打ち合った)名城選手の勇気の証だと思ってます。
プレッシャーは凄くあります。相手ではなく自分との闘い。試合直前になったら、ブアカーオ戦や魔裟斗戦の時と同じような緊張感になると思います。名城選手の試合映像は全部見て、全力で準備してきました。ぬかりはないです。
いい試合になるんで期待してください。負けたら、それは油断じゃないです。僕より名城選手のほうが強いということです。ただ、それは絶対に起こさせません。

名城裕司
(相手が変わったが)優弥選手にしても佐藤選手にしても、相手が強いということに変わりはないですね。誰とやる時も自分はチャレンジャーで、相手は自分より強いと思ってるので大丈夫です。
健太選手とやってから間がないんですが、あの時も絶好調で、そのままトレーニングしてきました。だから想像を絶する仕上がりになってますね。明日は名城裕司という男を真っ向からぶつけたいと思います。
身長差があるので、背の高い人特有の攻撃は怖いですね。ただ、そのための特訓もしてきました。いろんな方法で工夫してきました。
佐藤選手がナメてくるんじゃないか、そこにつけ込む隙があるんじゃないかと思ってたんですが、評価されて鳥肌が立つくらい怖いですね。でも、俄然やる気が出ます。
勝ったら、日本最強という称号が手に入るんじゃないかと思ってます。そして、勝ってK-1 MAXの日本トーナメントに出て、本物の日本チャンピオンになりたいですね。

石川直生
梶原選手に対して、もってる印象は前と変わってないです。成長した部分は別として。男として、ファイターとして熱い人ですね。
僕は一か月前の敗戦でどん底に落ちて、そこで梶原戦のオファーをもらったんですけど、その時はこれだけ熱い男の前に立てる人間じゃありませんでした。でも、今日までに胸を張ってこの人の前に立てる自分を作ってきた。
そんなことに利用するなと言われそうですけど、この試合に感謝してます。あとは、言葉で言っても仕方ない。リングで証明するだけです。明日が楽しみな自分がいますね。
今回の俺は、自分を取り戻すというのがストーリー。ただ、梶原選手と熱い気持ちは一緒なので、この試合は楽しい見方ができると思います。けど、俺は自分のために闘います。
K-1ルール、63kgにどう向き合うか)それは、明日の闘い方が答えになると思います。実際どうなるかは分からないけど、イメージはできてますね。
明日の内容によって、これからの自分の方向性が決まると思ってます。勝ちたいけど、勝ち負けを超えた試合をします。大会の記事で「佐藤嘉洋、古巣にカムバック」という見出しにはさせたくないですから。とにかく、明日の闘い方でこれからの自分が決まりますね。

梶原龍児
(石川は、前回対戦した)3年前とはまったく別人だと思ってます。新しい相手とやる感じですね。
僕はストーリーは気にしてないです。試合は、その時の選手の熱で決まるものなんで。ただ、お客さんはストーリーを楽しみにしてるでしょうね。
5月、7月とK-1があって、僕はKrushの城を守ってたんですが、K-1に出たKrush勢、石川くん、狂拳、真弘じゃなく、ストーリーを作ったのは大和哲也久保優太だった。あれだけ盛り上がったKrush GPのメンバーが、K-1では呑まれてしまって何もできなかった。そのことに憤りがあります。それなら、今度は城を守ってた俺が出ていくのがいいんじゃないですか。
(63kgというウェイトは)60kgの時は“飢えた人間”として闘ってたんですけど、63kgだとアスリートとして、心技体揃った形でリングに上がれますね。63kgになって助かった人間、苦労した人間がいると思いますが、俺はラッキーだったと思ってます。


……というわけで、それぞれが気合い入ってますね。印象深かったのは、石川の「明日の闘い方でこれからの自分が決まる」という言葉、それと石川も梶原も“観客から見たストーリー”を否定しようとしないこと。こういう選手は、やっぱいいですよ。それと佐藤もかっこいいすね。名城のこと全然ナメてない。むしろ危機感があるという。そういう佐藤を相手に、絶好調で3連続メインに臨む名城がどう闘うか。こりゃ期待するなって言われても無理ですわ。
しかしまあお盆休みですからねぇ。正直、僕の周りでも帰省してる人とか多いんすよ。でも、そういう中で少なからぬお客さんが見に来てくれるわけですからね。「来てよかった」と言われる試合になってほしいもんです。

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