『ジュエルス』とその後

今日の『ジュエルス』、すげえ面白かった! ……って頭悪い書き出しだなこれ。でも面白かった!

第1〜第3試合まで一本勝ちの連続。HARIvs杉山しずかは判定だったが、5分×2Rひたすら殴り合うという展開を杉山が押し切って勝利。キャリアの浅い女子選手の場合、“ワンツーの速さと強さ&前に出る気持ち”が勝敗を大きく左右するんだが、杉山はまさにそれを持ってる選手だ。とはいえやっぱり蹴りが少なすぎではある。今回もローを効かされてたように見えたし、攻撃のバリエーションを増やすのが急務か。でもまあ、いかにも大器っていう感じで見ていて気持ちがいい。

続く長野美香も一本勝ち、赤野仁美の“極め”をしのぎまくった森藤美樹(最後は極められてしまったが)の健闘も印象に残った。あと森藤のセコンド・石田光洋の声の通りっぷりは、狭い新木場でさらに際立っていた。

セミのSBルール、勝ったレーナはいかにも成長過程という感じ。練習してきたという投げにこだわりすぎていた。SB広報の森谷さんに聞いたところ、練習してきた技っていうのはついつい狙いすぎてしまうもんらしい。

そしてメイン! 女王・藤井惠が粘る石岡沙織をねじ伏せるように激勝!! この試合の緊張感や迫力は、女子格闘技史上に残るものだろう。フジメグの試合、かつ日本人対決で“チャレンジマッチ”ではないレベルのマッチマイクができたこと自体が素晴らしいことだ。ダウンを奪われ、腕を極められかけながら上を取った石岡がパウンドを連打した瞬間、なんかこう女子総合の“段階”みたいなものがグッと上がった気がする。で、そういう攻防があった上で一本勝ちしたフジメグの強さとか風格にいたっては、もう形容しようがない。あらためて尊敬します、ホントに。

大会後、そのまま新木場で『DEEP X』を見る予定だったが、前日深夜に急なオファーを受けた別の取材に連行される。が、何がなんだか分かんないうちに空振りに終わる。ま、それはそれとしていろいろ情報が聞けて有意義ではあった。来週、発表があるみたいですよ。